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10種類のテーマで比較します (00/08/14更新)
 ここでは,ETX-90ECとNexStar5それぞれで共通のポイントを挙げて比較します。しかし…,あれ?っと思う人がいるはずです。本来であれば,口径サイズが同じであるETX-125ECとの比較が正統だからです

その理由は,単に持っていないだけなのですが(汗),いずれETX-125ECを手元でじっくりと触れることができる機会があれば,詳細に比較してみたいと思っています。ETX-125ECは,DCモーター周りの構造が90ECとは異なっていて,マウント強度などが若干改良されていると聞きます。しかし,基本構造はETX-90ECと同じもののため,ここで比較するポイントは大きく外れていないはずです。
ちなみに…,米Sky & Telescope誌のページでは,ETX-125ECとの比較記事が掲載されているので,とても参考になります。

■比較に役立つ関連リンク
かずはんさん 頑張れ!我が家のNexStar5!| 望遠鏡の選び方
・LUXORION http://www.astrosurf.com/lombry/rapport-etx125-n5.htm

 
 ETX-90ECとNexStar5の比較は,以下に挙げた点をそれぞれ検証していくことにします。それぞれの詳細レポートは,完成したものから随時更新していきます。

1. 各部の概観
(00/03/20更新)
各部の写真を見ながらそれぞれの違いを紹介します。クローズアップして見ることで,パッと見では分かりづらい総合的な違いが見えてくるはずです
2. マウントの強度

(00/08/14更新)
ETX-90ECでCCD撮像していた際に最も気になったのは,フォークマウントの強度です。近くの線路に新幹線が爆走すると,70倍程度でも視野がグラグラ揺れてしまい悩みの1つでした。真っ向に勝負しても,すでに結果は明らかなので,いろいろと工夫した結果で比較します
3. ハンドコントローラの操作性
(00/04/17更新)
自動導入を容易に行うためには,ホームポジションの合わせ方以外にも,ハンドコントローラの操作性が重要です。電源オンからアライメント,そして追尾が始めるまでの過程を比較してみます
4. 自動追尾性能 極軸やホームポジションの合わせやすさが追尾性能に大きく関わります。この点を踏まえ,実際の操作でどのように違いが出るのかを検証します。モーターの反応や安定するまでの秒数,ノンタッチで何分までであれば完全に追尾できるのか?など比較ポイントは盛りだくさんです
5. バッテリの持続 ホームページやMLなどで見かける情報では,乾電池でのバッテリ寿命がETX-90ECで20時間弱,NexStar5が4時間程度だといわれています。連続運転や数時間おきの動作など,いろいろなケースで見ていきます
6. 機動性 旅行先に持っていけるほどの手軽さ。これは小口径のメリットの1つです。すでに見た目で勝負が決まっているのですが,持ち運ぶ際のグッツなどとの組み合わせで紹介する予定です
7. 静粛性
(00/03/28更新)
当然ながら,望遠鏡で星を観るのは夜です。夜中にモーター音が「ガーガー」うなってしまえば,近所迷惑になるかもしれません。実際の動作音を録音してアップロードしました。自分の耳で比較してみてください
8. パソコンとの親和性 MeadeとCelestronの望遠鏡は,パソコンと接続して鏡筒の動きをコントロールできます。実際に接続するまでの手順を始め,ソフトからの操作性などを比較してみます
9. デジカメ撮影 デジタルカメラやカムで撮像する場合の操作性などを比較します
10. 総合的に見て 上記までの点を総合して考えた場合,コストも含めコストパフォーマンスはどちらが高いのか。考察してみます

■価格比較
製品名 国内実売価格 米国実売価格
ETX-90EC 79,800円 595ドル
ETX-125EC 144,000円 895ドル
オートスター 24,000円 149ドル
NexStar5 151,800円 1,199ドル
※2000年10月現在(NexStar5が198,000円から値下げされたので,ETX-125ECとの価格差は無くなった)

■主な仕様比較
製品名
(ブランド)
ETX-90EC
(Meade)
ETX-125EC
(Meade)
NexStar5
(Celestron)
口径 90mm 127mm 127mm
光学系 マクストフカセグレン マクストフカセグレン シュミットカセグレン
焦点距離/F 1250mm/F13.8 1900mm/F15 1250mm/F10

■光学系の違い
(上の図はETX-90EC,下の図はNexStar5に採用されている光学構造です)


「マクストフ」(ETX)と「シュミット」(NexStar)の違いは,一般的にコレクター上の副鏡構造にあります。
マクストフはコレクターと一体化しているため,理論上光軸のズレが生じなく,製造上での精度のバラつきを押さえることができます。
一方,シュミットは,副鏡が可動構造のため比較的光軸のズレが生じます。また,コレクタ(シュミットレンズ)の製造が難しく,ある程度の技術がないと製造(組み立て)ができないようです。



(00/03/20更新)
それぞれの画像をクリックすると,大きな解像度で見られます。
ページ全体を表示する時間を重視したため,サムネイル画像については圧縮率を若干高めに設定しました。


全体の外観
まずは,外観の比較です。第一に口径差があるので大きさが違うのはあたり前なのですが,NexStarはマウントがダイキャストなので,ETXのプラスチックに比べがっしりとしています。
光路の違いに注目 37mmの違いは以外に大きい
NexStarの鏡筒は手動で動かしてはいけないらしい 焦点距離は両方とも1250mm

ハンドコントローラ
モーターを制御するハンドコントローラは,オートスターの方が多機能です。起動のたびに日時を入力する点は同じなのですが,NexStarの方が記憶しておける自由度が少ないです。
オートスターの方が精密な作りです
パネルに注目してください。NexStarは普通の液晶パネルであるのに対し,オートスターは暗がりでも見やすい表示です
オレンジのバックライトです 表示面ですが,コントラスやバックライトを自由に変えることができて,一定時間触っていないとセーブモードに移ります。地平線下であればガイドツアーに表示しないなど,演算処理も多彩です 

ブラックライトのような見え方です
バックライトのオンオフはできるのですが,コントラスなどは変えられず見栄えの自由度が低いのです。さらに,オートスターと比較すると,機能面でもこなれていないところが目立ちます
※ コントローラの操作性比較はこちら

光学系
光学系の違いは,同じカセグレン方式であるものの副鏡の構造が違います。また焦点距離が同じためF値(明るさ)が異なっています。

副鏡が固定されているマクストフ
ETXはマクストフカセグレン方式です。副鏡は固定されているので,普通の使い方では光軸が狂うことはないでしょう。口径90mm,焦点距離は1250mmでF値は13.8です

光軸を合わすのもおもしろいかもしれないシュミット
NexStarはシュミットカセグレン方式です。光軸の狂いはレンチを使って合わせる必要があります。口径は127mm,焦点距離は1250mmであってF値は10です。ETX-90ECよりも37mm鏡が大きいわけです

マウント構造
マウント構造は大きく異なっています。見た目で分かるフォークの両持ちと片持ちの違いが目立ちますが,ダイキャスト構造のNexStarは片持ちでありながらかなり強度がありました。

ロック部の精度が気になります

ETXは上下左右のDCモーターとのクラッチを手動でゆるめることができます。目安をつけて角度や向きを自分で動かせます。駆動系には,ウォームギアを使用しています


ロックフリーが無いのは精度上メリットがあるかも
NexStarは,駆動系にスーパーギアを使用しています。ETXのようにギアのロックを外す機構はなく,鏡筒を動かすには,手で回さずにハンドコントローラで操作する必要があります

パソコンとの接続
NexStarには拡張性が無いのが気にかかります。まぁETXでもオプションが出てくる気配がないので重要度は低いかもしれませんが。それでも製品コンセプトの1つとして気にかかるところです。

オートスターは別売りです
電源スイッチを始めオートスターを接続するポート,拡張ポートなどが集中されています。拡張ポート(AUX)には電源も出力されていて便利に使えます

取りつける際に引っかけづらいのが難点
NexStarには拡張ポートがありません。パソコンとの接続は,ETXのオートスターと同じようにハンドコントローラの下にポートが用意されています

合焦ノブ
合焦ノブの操作性はNexStarのほうが優れています。自動導入望遠鏡として,唯一鏡筒に手に触れる時がピント合わせです。このため振動の伝わりについてはシビアに考えたいです

フォトポートに撮影機器などを取りつけられる
ノブを操作すると本体が揺れてしまいとても気になります。しかし,サードパーティの製品を使えばある程度改善されます

2インチアダプタが使用できるのがうれしい
ベアリング構造のノブです。ラバーコートされていて,非常に回りが軽く,振動が本体に伝わりにくい構造になっています。とてもいい感触

接眼部
ETXはフリップミラーが内蔵されているので眼視側と撮影側といったように分けることができます。NexStarは汎用性があるので,各種アクセサリを利用できる楽しみがあります

直角ファインダーは必須です
本体にフリップミラーを内蔵しています。上の写真で見られる合焦の横のノブで光路を切り替えます。しかし,フリップの精度が悪いのが気にかかります。接眼側で星を中心に導入しても,フォトポート側ではズレてしまうのです…。う〜ん


天頂に向けてもクリアランスに余裕があります
光路は直進のみです。アダプタを介して31.5mmに変換されているので,2インチのアクセサリも利用できます。天頂ミラーが付属しているので姿勢も楽に覗けます
外すと2インチ仕様になる NexStarは200mm級の鏡筒と同じアダプタ構造になっています。2インチのアクセサリなどが使えます

ファインダー
光学と等倍の違いがあります。この違いは,使い込んでいないこともありどちらが優れているのか分かりかねます。今後いろいろなシーンで比較してみたいと思います。

ファインダーの取りつけ金具が邪魔になって,外経の大きなアイピースがぶつかってしまう
ETXは,8倍×25mmの光学ファインダーを採用しています。ETX-90ECには直角ファインダーでなく直進タイプが付属しています。125ECは標準で直角タイプです


等倍ファインダーが気に入らなければ,交換もできるでしょう
NexStarは,倍率の無い等倍ファインダーを採用しています。星を眼視で眺めるようにして導入できます
赤いビームの光量は,手動で調整できます。しかし,電子スイッチにして数分後に自動で切ってほしいものだ 等倍ファインダーは,2つの赤いポイントが合わさるようにして星を導入します。視力0.6+乱視では,赤いビームがボケて見えてしまいます〜

付属アイピース
NexStarには付属アイピースのほかにアダプタも付属しています。アイピース自体は,ファーストライト迎えていないので見え方の比較をしていませんが,見口は必須だと思いました。
アイピースはMeadeのほうが好み
右側がETXに付属している26mmプローセル,左側がNexStarに付属しているアダプタと25mmプローセルです
セレストロンもゴム見口をつければ良好だと思う
右が26mmプローセル(Meade),左が25mmプローセル(Celestron)。セレストロンの方は,アイレリーフが10mm?程度あるけれどミードのように見口が無いので覗きづらい印象でした

バッテリ
内蔵バッテリは共に単三乾電池8本を使用します。バッテリの持続時間は雲泥の差があることを知りました。NexStarの5時間程度というのは,あまりにも少ないですよねぇ(汗)

電池の重さも安定さに貢献しているらしい
ETXは底面にソケットがあるので,交換する場合には三脚から取り外す必要があります。バッテリの持続時間は20時間近いのでかなり省電力です

アクセスのしやすさがうれしい
三脚から取り外さなくても交換できます。バッテリ寿命はかなり短いです。5時間程度で切れてしまうので,外部バッテリの使用が前提かもしれない…

補正板フタ
人によってはたいしたことでは無いかもしれませんが,補正板フタの着脱のしやすさも気になるところです。ETXのねじ込み式は苦手です〜。いつもぜんぶ締め切らない状態で使っています。
着脱のしやすさは重要ですよねぇ(笑)
細かい点ですが,補正板フタがETXの場合はねじ込み式,NexStarは単にかぶせる形状です。NexStarのほうが楽です〜。口径の大きさ違いは,これで一目瞭然ですね
 
 


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